木目の復活
一人暮らしを始める時に母から四角いテーブルを貰いました。松本家具のもので、
なんと母の嫁入り道具。絶対に捨てないことと念を押されたのを覚えています。
大きさも気に入っていて愛用しているのですが、日焼けして色落ちして、割れたところを
母が独自の修復をした状態が長年気になっていたのです。
べったりと塗料がぬられているので、本来の木目が見えない。
ずいぶん前に家具修理の店に問い合わせたら、6万円+送料といわれて
それは出したくないなと断念。
それからずいぶん経ちましたが、突然思い立って自分で直すことに。
夜中にマジックリンをつかって上部の塗料を一気にはがし、お湯で木工用ボンドを
ふやかして取り除いたのです。いつもは水性ニスで仕上げていましたが、
今回は違う風合いを出したかったので、油性ニスのマホガニー色を塗ってみました。
一回塗った図。乾かしては塗り、乾かしては塗り、わりときれないな裏も少し塗り、
二日間かけて作業。
夜中と仕事の合間をぬって黙々と。
シンナー中毒にならないように換気が重要。
今朝は目が覚めた7時からひと塗りしてみました。
そして、食後にも塗り直して、気づけば
こんなに素敵なシックな色合いに出来上がりました。
本来の木目もみえるように
うまく塗ることができました。
木のテーブルはやっぱりこの木目がみえないと
使っている意味がないと思うんです。横もこんなにきれいになりました。
割れてしまった部分はわりと安定しているので、
もし不安定になったら、もう少し落ち着いてきたら
ボンドでつけてみようかと。
そしてついに乾いたので、やちむんをのせてみたのです。見てください!このマホガニーとの相性。
これを求めていたのです。
いまはテカテカしていますが、これがおちついてきたら
もっとシックになるはずです。
また、うちのやちむんが美人さんになってしまう。
最近はテーブルやお盆などありとあらゆるものをみると、
器をのせた時の見た目しか考えられない私です。
ほとんどビョーキです。
いつの間にか家具の塗装や修復まで自分でするようになってしまいました。
でも思い通りになるってしあわせ。母の嫁入り道具がまた素敵になってよかった。
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