新旧交代
あれは一人暮らしを始めてすぐの頃だったと思います。
私の誕生日に祖母に中華蒸籠を買ってもらったのです。
それからというものをせっせと蒸し物を作ってきたのですが、
時には焦がしてしまったりすることもありました。
そしてついに今年、一段目の底が抜け、それでも二段目と蓋で使っていたのですが
その蓋も壊れてしまったのです。
今週はかっぱ橋道具街を自転車で走り回り、ほぼ全種類の蒸籠を確認。
日本の板蒸籠にもひかれたのですが、中華蒸籠は適度に蒸気を抜きながら
蒸すのとはちがって、板蒸籠は蒸気を閉じ込めて蒸すものだと
お店の方に教わりました。おこわや赤飯などを蒸すためにはそれが一番ですが、
肉まんなどを蒸す場合はそのまま使うとべしゃっとしてしまうので、
蓋を開けるなどの調整が必要になるそうです。
前は杉のものを使っていたのですが、やっぱりひのきには惹かれます。
でもひのきの蒸籠にはステンレスの金具がついているのです。
それがどうしても嫌で、すごすごと家に戻ってきました。
その後、ネットで調べまくり、一番前のものに近いものを購入。昨日届きました。
こうやって並べてみると高さも網目もずいぶん違います。
前のものは一段目、二段目、蓋のつなぎ目が
ずれないように段差があるのですが
今はどの商品も段差なしなんですね。
昨夜はよくすすいで木くずを落として、何もいれずに一度蒸気を全体に回して
よく乾かしておきました。
古いものは壊れてからも大切にとっていましたが、
ここまで使ったのでさすがに捨てようと思います。
たくさん美味しいものを作って、いろんなところに差し入れをした
この蒸籠とも明日でお別れ。10年近くおせわになりました。どうもありがとう。
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