« デッドスペースを | トップページ | まかない »

ありがとう、ごはんやさん

この町を初めて訪れた日。今の家を見た帰りに、

不動産やさんに「美味しいお昼ご飯を食べる店はありませんか」と聞いたところ、

連れて行ってもらったのが「お茶とごはんや」でした。

その時は14時をまわってしまい入ることができなかったのですが、

この町に移り住んでから初めて行ったごはんやさんはとっても美味しくて、

なんともくつろぎやすくて、いつも少し心がほっこりして帰ったものです。

頻繁に通っていた訳ではないけれど、「美味しい和食が食べたい」という友達を

連れて行ったり、家族が遊びに来た時や折りをみて通ってきました。

そのごはんやさんが土曜日に閉店しました。

さすがにさびしくて、先週母とランチを食べに行きました。

私が頼んだのは釜揚げしらすとなましらすをのせたどんぶり。

新鮮なしらすがとにかく美味しくて、一緒についてくる小鉢やお吸い物、

今年初めてのみかんを味わいました。

ごはんやさんの何が好きだったのだろうかと思い起こしてみました。

もちろん美味しいご飯。あとは一人で入っても気兼ねなくいられる空間、

そしてどちらかというと無愛想で干渉せずにほっといてくれるのに、

ちゃんと気遣ってくれる程よいお母さんの具合。

昨日、今日とごはんやさんで食器や果実酒などの即売会をやっていたので

行ってきました。欲しいものはいっぱいあったのですが、

400x296すでに食器棚はいっぱいなのでえりすぐって

3つだけ買ってきました。まずは果実酒が入っていた大きな瓶。

梅酒をつけようか、ピクルスを作ろうか?

想像力が大きく広がっていきます。

400x300_3そして初めての重箱。子供の時から母が三段の重箱に

たくさんのおせちを作ってくれました。

いつかは欲しいと思っていて、格安の値段だったので

ついに買ってしまいました。

400x288そして小ぶりの鉄鍋。割れてしまった小さな土鍋のかわりにと

買ったのですが、うちの火鉢にのせるとぴったりのサイズ。

あつらえたような見事な大きさでした。

これで一人すき焼きなんてどうでしょう。まあ、一人でやる必要はありませんが。

ぬる燗を火鉢であっためたら、どんな具合でしょう?

選び抜いた3つを持ってお会計をしてもらって商品を渡された時、

お母さんが「元気でいてね」と一言。思わず涙があふれそうになってしまいました。

いつだったか仕事で疲れてご飯を食べる気力もなくて、

「そんなことじゃあ、食いしん坊がすたる」と力をふりしぼって

ごはんやさんに夕飯を食べに行ったことがあります。

一人大きなテーブルにすわって美味しいご飯を食べおわるかと言う時に

お母さんがポンとみかんを手渡してくれたのです。

あのみかんの美味しかったこと。あー、来てよかったなと思って家まで

テクテクと帰ったものです。その瞬間がよみがえり、

惜しい店がまたひとつ閉店してしまうのだなとしみじみと思ったのです。

でも、娘さんの前途ある未来への門出です。さびしい気持ちになんてならずに、

良い想い出として心にしまっておこうと思います。

« デッドスペースを | トップページ | まかない »

和食(食べ歩き)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ありがとう、ごはんやさん:

« デッドスペースを | トップページ | まかない »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ