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2011年6月

琉球草木鉢

松田米司さんに作っていただいた琉球草木鉢。

催事に納入用の商品は自宅で植えつけていたもので、

「売れ残ったらガジュマルを買おう」と私物にするのを楽しみに待っていたわけです。

しかし、あえなく完売。あっ、嬉しいことなんですけれど。

お気に入りのツイストガジュマルが売れた時は切ない気持ちになりました。

それがなんと、東京に営業に来ていたスタッフが私用に琉球草木鉢5寸、

フリルのタイプを持ってきてくれたのです。感激。

あの深いタイプにガジュマルを植えたら、どんなに素敵だろうかと

ずっと夢見ていたのです。今朝はさっそく近所で見つけた生きのよい

ガジュマルを買ってきました。さっそく植えつけることに。

0629_300x221鉢には底面給水用のテープを仕込み、ちょっと軽石を。

土に肥料を混ぜ、植木鉢にいれながら

ガジュマルとのバランスを見ます。

根が埋まりすぎても面白くないし、どれくらい上に出るかが重要なので。

0629_224x300_3こんな具合に仕上がりました。

店中のガジュマルをチャックして調べただけに、

枝振りも幹や葉の具合もなかなかのものです。

買ってきたパッケージには「水でも育てられます」なんて

書いてありましたが、やっぱりガジュマルには

思いっきり根を生やして成長して欲しいものです。

0629_300x224_2窓辺の一番日当たりの良い、特等席に置きました。

前からあったかのように馴染みます。

太陽をたっぷり浴びて、どんな成長をみせるのか。

根が育ったらきっと味わいがでてくるはず。植えつけてからというもの、

何度声に出して「素敵だな~」と言ったことか。

それにしても、本当に素敵だな~

鍋でパンを焼く

今日は仕事を休みにして、昼過ぎからパンを焼くことにしました。

子供の頃、母はよくパンを焼いてくれました。家にはガスオーブンがあったので

台所の端にある発泡スチロールの中でパン生地を発酵させていたのを

よく覚えています。でもうちにはそんなスペースもガスオーブンもありません。

無水鍋でパン作りに挑戦です。

0626_300x221オーブンどころか、ボウルも使いません。

生地をまぜるのにも無水鍋を使います。

イーストや砂糖、スキムミルクなどの材料を入れて

お湯で溶かします。そこに強力粉を入れてこねはじめます。

まるくなったら、ショートニングを入れてまとまるまでこねます。

200626_300x225まな板にのせて、たたきつけたり、のばしたり、

20分近くとにかくこねる。気合をいれて叩きつけていると

どんどんパンらしくなってきます。

0626_300x221_2無水鍋に戻して、蓋をして発酵に入ります。

そのまま、ランチを食べに「桃と蓮」におでかけ。

1時間ちょいで戻って蓋をあけると!

0626_300x225見事に膨らんでおりました。

ちょうど2倍くらいが目安だそうです。

この生地を12個に切り、まるめて10分くらいねかします。

0626_300x218そしてひとつずつ空気を抜いて、鍋の中に並べます。

蓋をしめて40分ほど二次発酵に。

0627_300x225_2これまた見事に

鍋いっぱいにふくらみました。

なんとも愛らしい。

0626_300x225_3蓋をしめたらガス台において、極弱火で15分。

0626_300x220

今度は裏返して10分。

はたして焼けているのか心配で

ちょっと火を強めてみました。火を消して10分蒸らす。

0626_300x225_5開けようとすると、くっついて開かない。

ふったり、はがしたりして開けてみると

少し焦げたものの見事に焼けておりました。

蓋をはずしてから10分置いてから鍋からはずすとうまくいくようです。

火を強めなければ、ちょうどうまく焼けたはずです。

0626_300x225_6裏側はこんなにきれいな焼き色で

中はふわっふわ、まわりは香ばしくカリッと。

まずは焼き立てにバターをつけてひとつ。

手間はかかりますが、それにしたって鍋でパンが焼けるなんて

夢みたいです。全部食べたらデブるので、無水鍋を買った

Re+Cafeに差し入れ。常連のおばさんが感激してくれて

美味しいからとアールグレイをごちそうしてくれました。

夕飯にはグラタンを作って、一緒に食べました。時間をおいても

十分美味しい仕上がりでした。明日の朝はどうかな?

天火オーブン

0624_300x225別に鍋を逆さにおいているわけではありません。

いま無水鍋でポテトグラタンを焼いているのです。

二度目の天火オーブンに挑戦中です。

今回はジャガイモをゆでずに、生のまま薄切りにして長ネギ、アンチョビをのせ

生クリームをかけてチーズをのせました。これで後は20分強火にかけておくだけ。

熱くなるのでまわりにはものを置かないほうが安全です。

0624_300x225_220分後、分厚い鍋つかみを両手につけて

開けてみると!見事な焼き目がついた

ポテトグラタンの出来上がり。

この焼き目が香ばしくってうまい。電気オーブンではこうはいきません。

生から焼いてもほっくほく。レタス、スライス玉ねぎ、アスパラ、トマトに

しらすをたっぷりかけたサラダと一緒に今夜のメニューとなりました。

ずっと天火オーブンが欲しくて探していたのですが、インターネットで調べても

売っていないし、買ったらきっとしまうところがなくて邪魔だろうなと

思ってもいたので、こんなに簡単に天火オーブンになるなんて

無水鍋ってすごすぎる。しかも普通の鍋にもなるわけで。

日本の便利な道具って本当に偉大ですよね。

無水鍋はすごい!

先日の夜、Re+Cafeにて中古の無水鍋と出会ってしまいました。

ここ何年も気になっていながら、手を出さずにいた無水鍋を3000円台で購入。

そのフォルムと年期に一目ぼれしたのです。

110623_300x400土鍋とおひつが割れて空いていた隙間に

しっくりとなじみました。

0623_640x480_300x225この蓋のフォルムが

何とも言えずよいのですよ。

無水鍋はその名の通り、水を最小限におさえて調理ができます。

洗っただけのほうれん草をそのまま入れても蒸した状態ですぐゆでられるわけです。

一昨日はいんげんを大1の水と塩少々でゆでたところ、しゃっきしゃきの

いんげんの胡麻和えができました。お湯でゆでるのと違い、

栄養がお湯に逃げないので、いんげんの味そのものが味わえます。

そしてなんといってもすごいのが、無水鍋が天火オーブンになるという事実。

蓋をガスの上に置き、蒸し板をのせ、焼きたいものをのせて

鍋本体をのせればオーブン代わりになるという優れもの。

ポテトグラタンを焼いてみたのですが、20分で焼き目もこんがりつき

中はほっくほく。確実に電気オーブンより美味しいです。

パンも焼けちゃうんですよ。これから無水鍋で料理の世界が広がりそうです。

冷製パスタ

バジルがすくすくと育っているので、この時期の朝食には摘み立てのバジルを

入れた「ブルスケッタ」を作るのがお気に入りです。

ジローラモが作り方をテレビで紹介したのを見てから、よく作るようになりました。

バジル、玉ねぎ、トマトをオリーブオイル、塩、こしょうとあえるだけ。

それをニンニクをすりつけた焼き立てのバケットにのせるわけです。

その具が残ったので、お昼はそこに香菜の新芽を摘んで加え

0613 冷製パスタを作りました。トマトも半分残っていたので追加。

パスタを入れることを考えて、オリーブオイルと塩、こしょうを

強めに効かせました。

いつもは袋に書いてある茹で時間より3分くらい減らして茹で、

ソースや具とあわせるうちにちょうどに仕上げます。

去年、厨房仕事をしていた時にシェフから盗みました。

今回は冷製パスタですから、その後火は入らないのでどうするか。

ほんのちょっと固めにゆでて、氷水でしめて水切り。ささっと具とあえてみました。

最初はちょっと固すぎたかと思ったものの、途中でちょうどの具合に。

いま「あしたのパスタはアルデンテ」という映画をやっていますが、

パスタは茹で具合一つで美味しさも、味わいも、

その日の気分も左右するのでアルデンテは本当に難しいもの。

パスタをのせたのは照屋佳信さんの白イッチンなんですが、

なんてパスタが映えるんだ。使ってこその美しさ。

用の美を感じるひと時でした。

朝食は摂る

基本的に毎日朝食を食べますが、初日やイベントの朝は絶対に食べます。

なぜなら、昼ごはんをいつ食べられるかわからないので

とりあえず走り回る体力とトラブルに対処する頭を働かせる力を作らなければ。

110611 今日は目玉焼き、茹でたインゲン、トマトとサラミ、

夕飯の残りのアボガドサラダ。あとはイアナックの

カンパーニュ。もりもり食べました。

食後には珈琲を入れて新聞を読んで、いざ出陣。

最近は寝坊もめったにしなくなったので、朝は結構いろんなことができます。

今日も掃きそうじもしゃちいましたしね。

居酒屋うりずん

八百屋で新じゃがを見たら、無性に肉じゃがが食べたくなりました。

初日前日の夜。もうやることはやったからジタバタしても仕方ない。

そんな時は飲むに限る。そんなわけで、今日も居酒屋うりずん気分でビールを一杯。

110610 ほとんどが酒のつまみになってしまいました。

110610_3 新じゃがのときは大体が

牛肉、玉ねぎ、インゲンの

肉じゃがにします。

後はアボガドとタクアンのサラダ、山芋の千切り、きゅうりのもろみ添え。

料理は好きですが、こういう切っただけ、合えただけってのも良いんです。

110610_4 〆は出汁茶漬け。ご飯に「ふく汐」という昆布をのせて

熱々のかつお出汁をさーっとかけ。

ざざっとかき込みます。この昆布はかなかなの美砂さんに

もらったのですが、のんべいには堪らないもの。昆布のまわりを鰹節が

覆っていて、それが出汁とあいまってとっても美味。

最近のマイブームです。

新芽

梅雨の晴れ間は清々しいものです。毎日よく雨が降りますが、

その合間の太陽をいっぱい浴びて植物が元気になっていきます。

最近は新芽が芽吹くのが目に付きます。

110609_2 伸びているのか、いないのかもわからなかった

ベンガルゴムですが、内側の2枚は先週開いた葉。

触るとまだやわらかくて、起毛の具合が気持ちよい。

110609_3 先週買ったばかりのフランスゴムは、

次々と新芽をつけて葉を増やしていきます。

110609_4 部屋の中においていて

一時は葉が茶色に変色して

ダメになりかけた月桂樹。

外に出してからは雨、風、太陽をあびて元気を取り戻しました。

この一週間で黄緑色の葉がいっぱい出てきました。

110609_5このアイビーもつんつん上に立つ感じで

葉を増やし、最近では床におけないほど

長く伸びてきました。

地震が落ち着いたら、高いところにおいて

つるをだらっと垂れ流してみたいのです。

昨日は意を決してクレマチスの蔓を三分の一のところで切りました。

花が咲き終えたので、今年もう一度咲くのを夢見ての決断。

切られた葉が枯れていくのは見ていて切ないですが、

根が養分をいっぱい貯めるためには仕方なし。

もう一度咲くといいな~

紫蘇がすき

昔からなぜか紫蘇が好きです。みょうがや葱と一緒に刻んで素麺にたっぷりかけたり、

揚げびたしや鰹のたたきに盛っても美味しいものです。去年は家で育てていました。

そして、また赤紫蘇の季節がめぐってきました。

スーパーや八百屋に袋にパンパンに入って売っているので、

早速買って帰って紫蘇ジュースを作ることに。

110605 紫蘇を洗って、酢を入れたお湯で茹でる。

色が鮮やかに出たら、紫蘇をとって漉して

砂糖を入れて20~30分煮詰めて出来上がりです。

夏になるとスカッとしたいことがあります。でもビールでも、炭酸でも、

お茶でもないものでと思うことがしばしば。そんな時に紫蘇ジュースは最適。

110609 梅雨の夜長にひとり紫蘇ジュースをかたむける。

なんともきれいな天然のピンク色。

これが焼酎で割ってもいけるんです。

実家の母も、義姉も作って楽しんでいます。

友達が妊娠していた時に、お酒を飲めないのでこれをあげたら喜ばれました。

やちむんの嫁入り

この一週間はたくさんのやちむんに囲まれた幸せな時間でした。

Photo 伊勢丹で催事をやっていたのですが、

初めてなので量の加減がわからず

たくさん商品を用意してしまったので、とにかくバックヤードが楽しいのです。

在庫を整理しながら「おっ!これはすごい」、「うおっ!この絶妙な形」とか

ずっと独り言を言い続ける危ない人でした。

自分で選んだものを売り場に並べて売れていく様子は、嬉しいのですが

「それはやめてください」と口に出しそうになる切なさもあり・・・。

しかも「これが売れなかったら私が買おう」と心に決めていたものは、

見事に売れていくわけです。

御礼の品としてマグカップを7つ買ってくださったご夫妻。

7人の学生のところに今頃ひとつずつマグカップが届いたはずです。

大皿を5枚も買ってくださったご夫妻。どんな料理を盛ってくれたでしょうか。

「男が一人でお酒を飲むならどれですか」と聞いてきた青年。

あのショットグラスは誰にあげたのでしょうか。「焼酎を取っ手のある

コップで飲みたいと父が言うから」とおっしゃっていた娘さん。

お父さんは喜んでくれたでしょうか。「ここに来た記念に買っていくわ」と

ひとつの湯飲みをじっくり選んでくれた女性。お茶は美味しかったでしょうか。

20~30分かけて琉球草木鉢を選んでくれた男性は、どんな植物を植えてくれたかな?

ひとつひとつの器をお嫁に出す気持ちの日々でした。

あの器たちが、買ってくださった皆さんの家でどんな風に使われて、

どんな風に育っていくのか。見ることはできませんが、想像するだけで

楽しいものです。大切にしてもらえるといいな~

そういえば、不思議な出会いもありました。歳は50~60くらいの男性が

「お姉さん、この水差しを見たことないかい?」と携帯の画像を見せるのです。

「高峰秀子さんの沖縄のガラスなんだよ」と。私が大好きな本、

高峰秀子さんの「コットンが好き」の話をすると、「その本に載っているガラスだよ。

君は若いのにそんな本をよく知っているね。驚いたよ」なんておっしゃっていました。

家に帰ってその本を開いてみると、そのきれいな青の水差しが載っていました。

沖縄から持ってきたとしか書いていなくて、作家名もなし。

その男性は「いつか絶対にみつけてやろうと思って、沖縄のガラスが出るって

聞けば色々とまわっているんだよ」とおっしゃっていました。

きっとまたどこかで催事を開いたら、探しに来てくれる気がしています。

沖縄の器たちは素敵な出会いを生みますね~

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