一箱古本市@市田邸
本日はゴールデンウィーク初日。谷根千はすごい人通りです。
よみせ通りではどうやら子供の谷根千ツアーみたいなものがあったようで
メガホンの大きな声が聞えてきました。ゴールデンウィークといえば、
東京から人が消えたものですが、不況だから近場ですましているってこと?
今日は不忍ブックストリートの「一箱古本市」の一日目。
最近参加し始めた芸工展実行委員会で一箱出しているので市田邸で午後は店番。
市田邸には初めて行きましたが、明治40年からある
日本家屋で大事に保存されています。
庭と玄関先で一箱古本市を、一階では本の読み聞かせ、
蔵では占いをやっていました。二階は芸大の学生さんが住んでいるそうです。
使い続けることで築100年の建物を維持しているそうなんです。
緑と苔に囲まれた雰囲気のある庭です。
かなり風は強かったですが、
すっかり暖かくなったので心地よい店番タイムとなりました。
商品化予定の箱のサンプルをお借りしたのですが
これがかなりの優れもの。上段は単行本や雑誌をいれ、
下段には文庫サイズの棚付。裏側には引き出しもあって、道具箱になります。
白なので装飾も自由にできます。家の本棚にあふれんばかりの本があったので
今回はかなりの数の本を出しました。私の家でそのまま置いてあるよりは、
誰かに読んでもらったほうが幸せだなと思ったのです。自分が気に入って
買った本が売れていくのは、寂しいというよりかなり嬉しいものでした。
初めて会った方と話しながら売るのも、また楽しい。
出張先の高知で買った「高知遺産」という本を出したのですが、
イオングループ(だったか?)の大きな商業施設ができたことで町の商店街や
映画館が営業危機になったことから、昔ながらのものを見直そうと生まれた本。
私はその商業施設のシネコンで仕事だったので、本を手にした時は
切なくなったものです。お買い上げいただいた年配の男性は以前に高知に
住んでいたそうで懐かしそうに見ていらっしゃいました。
「本棚がいっぱいだから本はもう買わないことにしているけれど、
出会ってしまったから・・・買います」とおっしゃっていました。
大切にして頂けそうで、なんだか幸せな気持ちになりました。
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